譲渡側ストーリー ストーリー

第10話 ノンネームシート

けんぞう社長、のぶこ専務と無事にアドバイザリー契約締結できたつなぐくんは、譲受先に提出するご提案資料の準備に入りました。つなぐくんの後輩たすきちゃんがメインで作業するようです。

 

エピソード①ノンネームシート

 

つなぐ君
無事にアドバイザリー契約締結も出来たし、ご提案資料の作成に入るか
つなぐ先輩、私提案資料作成したいです!
たすきちゃん
つなぐ君
すごいやるきだね!どうしたの?
実は、来月お客様とアドバイザリー契約が出来そうでして、、、
たすきちゃん
つなぐ君
それはすごいね!入社して間もないのに感心するなぁ
ですが、M&A未経験なので少しでも仕事を覚えたくて
たすきちゃん
つなぐ君
そういった前向きな姿勢はとても好きだよ!
好き?照
たすきちゃん
つなぐ君
いやいや、深い意味はないよ(笑)
つなぐ君
それでは、まずノンネームシートを作成してみよう!

ノンネームシートとは

ノンネームシートとは、企業を特定することが出来ないA4で1枚程度の企業情報シートです。こちらのシートを使って、興味を持ってくれそうな譲受候補先へご提案をしていきます。それでは、M&A工業のノンネームシートを作成してみます!

 

M&A工業のノンネームシート

作成ポイント

  • 業種やエリアをぼかし過ぎない
  • その会社だけの強みを一言で伝える
  • 数値部分は丸めすぎない
  • 譲渡理由は明確に記載する
 

室長コメント

ノンネームシートに細かく記載してしまうことで、企業を特定されてしまうと警戒される方が多いです。一方で、どんな企業かが分かる資料にしないと興味を持っていただくことが困難です。その点は、アドバイザーのセンスや経験に左右されます

 

ノンネームシートの提出先

ノンネームシートを提出する先は、2つのパターンがあります。①ロングリストで承認した先へ提出する、②承認を取らずにアドバイザー判断で提出する方法です。特徴的な業種でノンネームシートだけでも企業特定できてしまう場合には①の方法をとります。一方で、企業特定される心配がない業種については②の方法をとります。*ロングリストは、次回以降でご説明します

 

室長コメント

一般的には、②の方法で広くご提案させていただくことが多いです。但し、詳細情報開示の際には情報開示の承認を必ずとります。

 

つなぐ君
無事にノンネームシートは作れそうかい?
どこまで情報開示するか悩みますね
たすきちゃん
つなぐ君
そこが肝だよね
あまりに隠し過ぎると何の会社か分からないし
たすきちゃん
つなぐ君
そうだね、何をしているか、どんな強みがあるかは明確したいよね
魅力を伝えないと先に進まないですもんね
たすきちゃん
つなぐ君
そうなんだよ、僕たちのゴールは資料作成ではない、、、、
その先の言葉は分かります、M&Aを成約させることがゴール
たすきちゃん
つなぐ君
もうちょいだな、成約後無事に引継ぎ、引退してもらうことがゴールだぞ
そうでした、M&A成立後のフォローも大事でした💦
たすきちゃん
つなぐ君
まだまだ、やることがあるから完成させてしまおう

 

次回は、ノンネームシート以外の資料についても、つなぐくんとたすきちゃんが作成していきます。

 

 

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  • この記事を書いた人

室長

大手メーカーにて美容・システム関連の営業を10年経験、同社のM&A事業会社立上げを行い、中小企業を対象とした事業承継及びM&Aアドバイザーを行ってきました。これまでに300社以上のご相談と数十件のM&A成約をご支援しております。また、経済産業省管轄事業引継ぎ支援センターのマッチングコーディネーターとして、事業承継のご支援もさせていただいております。加えて、ベンチャー企業のCFOとして財務・戦略策定等実業家としても活動をしております。

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